英人気ポップデュオ「ワム!」の元メンバーで、80年代に数々のヒット曲を生み出したシンガー・ソングライターのジョージ・マイケルさんが25日、英オックスフォードシャー州の自宅で急死したと、長年のマネジャーであるマイケル・リップマン氏が英BBCに発表した。53歳だった。

 リップマン氏は英国時間の25日、「私たちの愛する兄弟で友人のジョージが、クリスマスに自宅で安らかに息を引き取ったことを、深い悲しみとともに発表します」との声明を発表。

 さらに、米ハリウッドリポーター誌の取材に対し、「彼はベッドに横たわったまま、亡くなっているのを発見された」と語っており、死因は心不全であることも明かした。検死結果は後に発表される予定となっている。

 また、米情報サイトTMZは、マイケルさんは亡くなる前の数カ月間、ほとんど外出しているところを目撃されていなかったが、激しい体重増加に苦しんでいたと報道。今年9月に英国のレストランで撮影された、以前の面影がないほどに激太りしたマイケルさんの写真を公開している。

 マイケルさんは2005年、英ガーディアン紙のインタビューで、90年代初めに母親を失くしたその数年後、長年の恋人をエイズ関連の病気で失くしており、不幸が重なったことが原因で、12年間にわたり重いうつ病を患ったと告白している。

 マドンナ、エルトン・ジョンらを始め多くのアーティストらが追悼メッセージを発表しており、ポール・マッカートニーは自らのサイトに、「ジョージの優しい魂は、永遠に生き続ける」とのメッセージを寄せている。(ニューヨーク=鹿目直子)