映画「相棒-劇場版4-首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」(2月11日公開)の全国キャンペーンが17日、大阪・ミナミの道頓堀からスタートした。

 出席者は主役の杉下右京役・水谷豊(64)と冠城(かぶらぎ)亘役・反町隆史(43)。道頓堀川の船上で、約5000人の群衆から歓声を浴びた。

 相棒らしい風景だった。この手のイベントに集まるファンの中心は若い女性が定番だが、シニア層が半数近くを占め、根強い固定ファンの多さを証明した。

 水谷と反町は右京&冠城ルックで登場した。水谷は「みなさま、ようこそ相棒ワールドへ。警視庁特命係の杉下右京です」とあいさつ。「かつて(相棒が)亀山薫の時に初めて映画になって、神戸尊、甲斐享でも映画ができた。ソリ(反町)が(相棒に)なって映画にならなかったらどうしよう、何を言われるかわからない、と思っていました」。第4代相棒の反町との初の劇場版を、ジョークを交えてPRした。

 2人は息ピッタリだった。水谷は反町を「ソリ」と呼ぶ。反町は水谷の印象を「ものすごくタフ。撮影で歩いたり、走ったり、柵を跳び越えたりしますが、走っていて、たまに置いていかれるんです」と明かし、21歳年上の“上司”を持ち上げた。

 イベントの締めでは、ファンと2人が一緒に「私たちとみなさんはチーム相棒!」の掛け声を上げる段取りだった。ところが、リハーサルで水谷は「我々と…」。反町が「ちょっと先輩。『私たち』でしょ?」とツッコむと「いいじゃないですか。僕は『我々』と言いたいんです。好きにさせてください」と我を通して、急きょ変更に…。劇中さながらの掛け合いで、ファンの笑いを誘っていた。