ABC(朝日放送)の脇阪聰史社長(69)が18日、大阪市福島区の同局内で、年始の定例会見を開き、今年2月から放送開始47年に入る名物番組のひとつ「新婚さんいらっしゃい!」(日曜午後0時55分)について、「ここまできたら50周年までやってもらいたい。半世紀ですから」と語った。

 「新婚さん-」は71年1月31日に放送スタート。桂文枝(73)が歴代アシスタントらとともに、前名の三枝時代から進行を続け、15年7月には、「同一司会者によるトーク番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定された。

 昨年は、文枝の不倫疑惑が報じられるなど、これまでにも試練はあったが、脇阪社長は「文枝師匠自身は昨年末で50年。今年は74歳になりますが『まだまだ』と言っておられた。ABCとしても、番組としても、まずは文枝師匠の50周年企画を考えたい」と、後方支援も約束した。

 昨年、一時は騒動の影響で、文枝に元気がない時期もみられたが、これについても、脇阪社長は「ちょうどあのころ、真田丸(大河ドラマの千利休役)で、坊主にされておられたので、その影響でそう見えたんじゃないでしょうか」。不変の信頼感を口にす「今はもう、髪形も戻り、すっかり本来の雰囲気を取り戻されている」と続けた。

 また、昨年末の放送で5年ぶり復活から2回目の開催となった若手漫才師日本一決定戦「M-1グランプリ」についても、今年以降も毎年末継続を明言した。

 一昨年、5年ぶりに復活させた際、当初は「結成10年以内」だった出場資格を、ブランクの5年を加味して「15年以内」へと変更して開催してきた。今後は「10年」へ戻す可能性もあったが、脇阪社長は「昨年の打ち上げで、今田耕司さんが『15年になったことで、芸の厚みが出て、ネタの精度が高くなった』と言っておられ、まさしくそうだと。番組にも厚みが出ていると思う」とし、出場資格は15年のまま開催を続ける意向を示した。