アイドルグループ、でんぱ組.incが20日、東京・日本武道館で、アリーナツアーの千秋楽公演を行った。同所での単独コンサートは、14年5月以来2回目。

 終盤、メンバー1人1人が、涙ながらにスピーチした。リーダー相沢梨紗は「私はアイドルになるまで、この世界にいていいのかな、必要なのかなって思って生きてきました。でも、みなさんに勇気と頑張るチャンスをもらって、この武道館で、なんと2回目のステージに立つことができています」と感謝した。その上で「なかなかうまくいかないこともあったし、そんなことがこれから先もあると思いますが、これからもこの先もずっと、でんぱ組.incを愛してくれますか?」と問いかけると、ファン8500人から大歓声を浴びた。

 古川未鈴は、「まだまだやりたいことがあります。もっと大きなところでライブもしたいし、いろんなところに行ってみたいし、もっとテレビとか出て有名になりたいし」と向上心をあらわにした。「この先、いろんなことがあると思います。でも、私は何があっても、でんぱ組.incを諦めません! みなさん、今までもこれからも、どうぞよろしくお願いします」とあいさうした。

 さらに古川は、涙を流しながら「この先、少しの間、ライブの予定がないんですけど…」と明かした。一瞬、会場がどよめいたが、「それでもでんぱ組.incは、1人1人が力をつけて、またこうやって6人でステージに戻ってこれるように頑張っていきますので、みなさん、これからもどうぞよろしくお願いします!」とアピールし、大歓声を浴びた。関係者によると、あくまで6人そろってのライブ開催の予定が当面ないだけで、メンバーそれぞれが個々で活動を行っていくという。決して活動休止や解散などではないという。

 ライブでは、代表曲「W.W.D」をはじめ、「サクラあっぱれーしょん」「でんでんぱっしょん」「WWDBEST」「ORANGE RIUM」などアンコール含め15曲を披露。ラストは「Future Diver」を歌い、メンバー6人で手をつないで「ありがとうございました~!」と絶叫して締めくくった。