沖縄県・石垣島の自宅に大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反の罪に問われた元女優の高樹沙耶被告の初公判が23日、那覇地裁で開かれた。

 高樹被告は昨年7月の参院選に新党改革から東京選挙区に出馬。医療用大麻解禁を訴え、落選した。

 高樹被告は所属事務所をやめた12年、ブログで「大麻草検証委員会」の幹事として活動していることを明かし、「大麻については持続可能な暮らしをサポートする大切な天然資源の一つと以前から思っていました。私個人の感覚からしましては、お酒、たばこ、チョコレートよりも安心で安全で多幸感も得られる。そしてアンチエージングには最高の植物だと信じております」と書いている。

 高樹被告は医療大麻解禁を訴えて出馬した参院選で、報道陣から過去の大麻使用歴を尋ねられると「もちろんないです」と否定したが、ブログでは「正直に申し上げます」とし「(大麻を)18才ぐらいで初めて知り、時おり食べたり吸引しました」と明かしていた。

 参院選で敗れた後、ブログは終了したが、ツイッターは続け、大麻についてつぶやき続けていた。他の薬物との違いに関するものが多く、「大麻は危険ドラッグや覚せい剤と同じ危険な薬物です」と書かれた薬物乱用防止ポスターをアップすると、「ウワッ日本は酷いな」「脱法ハーブは危険な麻薬です。天然の大麻とはまるで違うものです」などと違いを強調していた。最後のつぶやきは昨年10月22日で「米政府、合法大麻で年165億円の医療費を節約」というフォーブスの記事のリツイートだった。