公開中の映画「本能寺ホテル」のキャンペーンで、綾瀬はるか(31)が相変わらずの天然ぶりを見せている。

 共演の近藤正臣(74)は「撮影中、みたらし団子をいただいたのですが、これがコチコチで。でも、せっかく綾瀬さんからいただいたのですから、懸命にかみました」という。風間杜夫(67)も「朝一番で『昨日、腹を下してたいへんだったんです』なんて話をされる。それも具体的に。女優さんがそんなことを言っちゃいけません」と明かす。

 大先輩たちを困惑させながら、そろって笑顔にさせる。憎めないキャラクターなのだ。

 一方で、共演シーンの多かった堤真一(52)は「ああ見えて…」と撮影中の綾瀬について話した。「周りがすごく良く見えているんです。台本で彼女が直感的にひっかかって『ここの心情からいうとセリフはこの方がいいんじゃないですか』と指摘するところは、必ずその通りだと納得がいく。ひとりで突っ走ったりしないで、共演者の中で生まれてくるものを大切にしようというタイプで、すごくやりやすいです」という。

 劇中の織田信長の鉄砲隊になぞらえたイベントでは、射的の腕も披露した。最難度の「大将」を1発で射貫き、同席した鈴木雅之監督(58)は「やっぱり本物のスターは違うね。持ってるね」。劇場の舞台に急ごしらえで作った「射的セット」だから、文字通りタネも仕掛けもない。

 人柄、女優としての直感、そして強運…無敵ではないか。第一線を走り続けられる理由をあらためて実感した。