フランスの女優エマニュエル・リバさんが27日、パリで死去、89歳。詳しい死因は不明だが、がんの治療中だった。フランスのメディアが伝えた。

 27年フランス東部ボージュ県生まれ。女優になるため、家族の反対を押し切ってパリに行き、舞台で実績を積んだ後、58年に映画デビュー。被爆復興期の広島で撮影されたアラン・レネ監督の日仏合作映画「二十四時間の情事」(59年、原題「ヒロシマ・モナムール」)に主演し、注目を浴びた。62年にジョルジュ・フランジュ監督の「テレーズ・デスケルー」でベネチア国際映画祭主演女優賞、13年にミヒャエル・ハネケ監督の「愛、アムール」でセザール賞主演女優賞を受賞。

 08年には映画撮影中の写真が見つかったのをきっかけに、半世紀ぶりに広島を訪れた。