テレビ朝日系新アニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」(5日スタート、日曜午前8時半)と「映画プリキュアドリームスターズ!」(宮本浩史監督、3月18日公開)合同記者会見が1日、東京国際フォーラムで行われた。

 「キラキラ☆プリキュアアラモード」で、主人公キュアホイップこと宇佐美いちかを演じる女優の美山加恋(20)は、あいさつの一言目から思いの丈を吐露した。

 美山 プリキュアは1作目の「ふたりはプリキュア」(04年)の世代。その時4、5歳くらいで、キュアブラックに憧れて、今、こんな感じの性格になったというくらい影響されて。オーディションの時、声優を始めばかりの私が受けさせていただいていいのかというくらいビックリしたし、受かって喜んだ次の日には、主役だ…どうしようと結構、不安で不安でいっぱいでした。

 キュアカスタードこと有栖川ひまり役の福原遥(18)も美山同様、1作目の「ふたりはプリキュア」のファンだったと明かした。

 福原 私はキュアホワイトが好きだったんです。今でも、「プリキュア」って、すごい思い出に残っているものなので、受かったと聞いた時は、すごく、本当にうれしくて、ピヨンピョン跳びはねてて。次の日から何をしても楽しくて、早くキュアカスタードの役作りしたいと思って、必死にノートにメモしたりしましたね。

 キュアジェラートこと立神あおい役の声優・村中知は、オーディションに受かった時の喜びと、プリキュアシリーズ14年の歴史を背負う責任を口にした。

 村中 オーディションの時、初めてキャラの画を見せていただいて、この顔の声を私が出す…どういうお芝居になるのか(緊張で)ガクガクした。中学2年の女の子をやらせていただいた機会があまりなくて、挑戦したいという気持ちがあった。全力で挑ませていただいて、受かったいう一報を聞いた時、家で叫んだ。やっぱり、うれしかったんですけど、歴史とたくさんの先輩プリキュアがいる中で、新たなプリキュアを担当させていただく責任とプレッシャーを感じて、眠れぬ日々を過ごし、たまに家で「アイス!」などと言って役作りしています。

 キュアマカロンこと琴爪ゆかり役の声優・藤田咲は、女性声優にとっての「プリキュア」という作品の重みを語った。

 藤田 女性声優にとって、プリキュアってすごく大切な作品で、一生に一度の宝物。決まった時は、別な現場にいて(周囲に)何も話せず(うれしくて)スキップして帰りました。ずっと幸せなことが続くと思うとハッピーです。

 キュアショコラこと剣城あきらを演じる森なな子は、元宝塚歌劇団雪組男役という異色のプリキュア声優だ。演じる剣城あきらはボーイッシュな役で、自身のキャリアと重なるキャラだ。

 森 オーディションの現場に行った時、初めてキャラの画を見て、格好良くて、ぜひやらせていただきたいと思った。受かった時、信じられなくてガッツポーズして(道路を)赤信号で渡りそうになった。女の子が見るアニメーション。どのキャラを好きになるかによって、アイデンティティーが形成される大事なイベントだと思っています。

 現在、アフレコは4話まで終了しているという5人は、壇上でも息の合ったトークで会場を沸かせた。「映画プリキュアドリームスターズ!」でも中心となって大活躍する“キラキラチーム”の、これからの1年が楽しみだ。【村上幸将】