浅野ゆう子(56)と遠藤憲一(55)のダブル主演ドラマ「みなと署落とし物係『秘密捜査官 危険な二人』」(TBS系、3月6日午後8時)が7日、制作のMBSテレビ(大阪市北区)から発表された。

 昨年、開かれていた取材会では、浅野演じる主人公の頭脳派女性刑事が、捜査一課から「落とし物係」に配転される設定から、落とし物経験へ話が及び、浅野は「私自身、バリ島でひったくりにあったことはありますけど、関西人なので意外としっかりしていて、落とし物はないですね」と、しっかり者をアピールした。

 その浅野演じる女性刑事と対立する肉体派刑事役の遠藤は「落とし物じゃないんですけど」と前置きし「高校を辞めて、役者になるきっかけだったんですけど、夏休みに教科書をロッカーに入れていて、夏休みが終わって学校に行ったら全部(教科書が)燃やされていた」と壮絶な過去を告白。このできごとを機に、高校を退学し、役者の道へ。

 「今じゃありえないけどね、まぁ、それがきっかけで役者業にたどり着いたんで、今は感謝しています」と振り返った。

 ただ、いじめではなく、遠藤によると「規則」だったとか。「当時、つっぱりみたいなのが7割ぐらいいて、俺は普通の…だったんですけどね」。中学時代はザリガニ取りにいそしむ少年だったが「偏差値の低い学校に行ったら、そういう人たちがいっぱいいた」と言い「勉強しないから、置いていったら、ロッカーこじ開けられて燃やされてた」と説明した。

 ドラマには、浅野の元上司で理解者役として、高橋英樹(72)も出演。その高橋は、最大の落とし物に、なんと「娘かな」。高橋真麻が幼稚園時代のことだという。

 娘を連れて車で出かけた高橋は、娘を車から降ろし「そのまま帰っちゃった」とか。その後「娘が警察に行っちゃって、警察から『落とし物ですよ』と言われたことがある。ちょっと焦りましたね。日本の警察はすばらしい!」と豪快に笑っていた。