第59回ブルーリボン賞(主催・東京映画記者会=日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画記者で構成)の授賞式が8日、東京・霞が関のイイノホールで行われた。

 「聖の青春」(森義隆監督)などで主演男優賞を受賞した松山ケンイチ(31)は、主演女優賞を受賞した大竹しのぶ(59)とともに、来年の授賞式の司会を務めることが受賞の段階で決まっていた。そのため、司会を務めた大泉洋を参考にしようと見ていたというが、大泉のマシンガントークがあまりにすさまじく、参考にならないと一刀両断した。

 松山 (大泉は)本当にペラペラペラペラペラペラペラペラしゃべられている。来年、僕が誰と(司会を)やるか知ってます!? 今回、その参考になればいいなと思って、最初から大泉さんを見ていたんですけど、何の参考にもならないなと思って、だから大泉さんと目を合わせることをやめました。

 松山は大泉と有村とトークしている途中から、マシンガントークを続ける大泉に背を向け、もう1人の司会の有村架純に体を向けていた理由を明かした。ブルーリボン賞を“おもしろ独演会”にした大泉が「今年、受賞なさった方は不運。バラエティー路線になってしまった」と言うと、松山は「来年、どうするんですか? 来て3人でやりましょうよ」と言い放った。

 大泉が「賞ももらっていないのに、やるヤツがいますか? それは避けたいですよ」と言うと、松山は「来年は事故! 事故! 事故ですよ!」と苦笑いした。

 松山の次に登壇した大竹も「私、ケンイチ君と来年、この雰囲気は無理。来年、来てください。主催の方は(真面目な雰囲気と大泉のような面白いノリの)どちらを望んでいるんでしょうか? 来年、主演男優賞を取って、特別枠で司会を」と大泉に依頼した。

 大泉は、舞台袖に控える東京映画記者会の記者に向かって「来年、私に主演男優賞を!!」とリクエストしたものの、反応は芳しくなかったようで「(東京映画記者会の記者は)大きく、首をかしげています」と苦笑した。【村上幸将】