今、最も勢いのある若手俳優というと、坂口健太郎(25)を思い浮かべる人も多いかと思います。その坂口が、大島優子と結婚式の場面を演じているのが、放送中の全身シャンプー「ミノン」のCMです。同商品のCMは、大島がAKB48を卒業後の14年秋からヒロインを務めていました。ストーリー仕立ての同CMに、途中から坂口が大島の彼氏役として初出演したのは、15年2月。まだ俳優業をスタートしたばかりの時期で、CMでもほんのチョイ役。要するに有名俳優の必要はなく、誰でもいい程度の役として起用されたわけです。

 ところが、1年後のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で人気がブレーク。あっという間に、脇役の起用はもったいないということになり?、CM出演料も何倍? 何十倍? にも跳ね上がりました。

 うれしい悲鳴を上げたのは、ミノンを販売する第一三共ヘルスケアです。当初は、大島だけで商品をPRしていくつもりでしたが、“添え物”だった坂口が、商品の購買層に当たる若い女性に、どストライクなタレントになったわけですから、そのCM効果は倍増しました。ただ、CM出演料は、予算の枠を超えてしまいましたが…。

 とはいえ、ある関係者によると、スポンサーが坂口の出演料について所属事務所に尋ねたところ、無名の時から起用してくれた恩義もあるということで、特別に格安でのCM出演継続の契約を結んでくれたそうです。

 そして昨年。シリーズCMのストーリーのクライマックスとなる結婚式編を撮影する時、大島はこんな言葉を坂口に掛けたそうです。「私よりもすっかり人気者になっちゃって」。とてもうれしそうに言っていたそうです。想像以上のブレークの早さを物語るエピソードです。

 2人は今、連続ドラマ「東京タラレバ娘」に出演中。こんな背景も知った上でドラマを見ると、少し違った感じで見られるかもしれません。