歌手北島三郎(80)が22日、東京・護国寺で行われた作曲家船村徹さんの通夜に出席した。

 「あの場で何か言うと泣いてしまいそうになるから手紙を書いた」。手紙の内容について「この世に生をうけたからにはいつか旅立つときは来る。自分も旅立つ時が来るだろうけど、また…」と話したところで言葉を詰まらせ、絞り出すように「会う時は、船村先生の弟子でありたい」と続けた。

 「船村先生に褒められた事はない」と話したが「最近になって褒められることが多くなっていた」と明かした。「文化勲章受章パーティーでは笑顔だっただけに、命のはかなさを感じた」と話し、「奥様から最後は安らかに亡くなったと聞いて安心しました」。

 「さようらなとは言いたくなかったけど、さようならと言った。ありがとうとも言いました。心の中では『これからも見守っていてください』と祈りました」と話した。