元サッカー日本代表の中田英寿氏が、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!特別エンターテインメント『人生が二度あれば』」(24日午後9時)で、引退の真相を告白した。芥川賞作家又吉直樹氏との対談で「戻る可能性もあった」などと話した。

 W杯に3度出場し、イタリア・セリエAの強豪ローマで日本人初の優勝をするなど活躍。しかし、06年W杯ドイツ大会で日本のグループリーグ敗退が決定したブラジル戦の後、突然の引退発表をした。

 現在、イベント開催など経営者として手腕を発揮している中田氏は「昔からいろんなことに興味があって、中学生のころからだけど、特にスポーツやっていると“○○バカ”みたいに言われる。それがすごく嫌いで、スポーツも好きで勉強もできた、嫌なやつになりたい。昔から格好つける気持ちはすごい強くて、でも当然一番の興味はサッカーだった」。

 29歳での引退について「自分がサッカーを好きでやっていて、ただ好きの部分が楽しめない時期が長く続いていろんな環境のことがあったりした。だったらいったん休んだ方がいいなと。そしてもしかしたら何年後かに戻る可能性だってあった」。又吉からの「あの時に戻れたら、現役続行と引退どちらを選択しますか」という質問にも答えているという。

 番組では、ほかに掛布雅之(プロ野球)、大野倫(高校野球)、花田虎上(大相撲)、杉浦正則(アマチュア野球)、宮本寛(高校サッカー)を訪ね、アスリートの決断に込められた思いを紹介している。