映画「真白の恋」(坂本欣弘監督)の初日舞台あいさつが25日、東京・アップリンク渋谷で行われ、主演の佐藤みゆき(32)や及川奈央(35)らが出席した。

 富山県射水市が舞台の作品で、軽度の知的障害をもつ主人公真白(ましろ)の初恋を通し、真白の成長、家族の優しさや葛藤が描かれている。

 映画初主演の佐藤は、知的障害をもつ女性を演じるにあたり、障害をもつ人が働く職場やグループホームなどに行ったという。「この映画ができたとき、障害をもっている方やその家族が素晴らしいと思ってくれるようにしなくちゃ、と、プレッシャーでした」と明かした。

 昨年12月に結婚したばかりの及川は、2年前に撮影された今作で白無垢(むく)姿を披露している。「2年前には想像していなかったですけど、無事、2カ月前に結婚いたしました」と観客に報告し、あたたかい拍手を浴びた。

 10年の下積みを経て、自主制作で監督デビューを果たした坂本監督は「2年前は劇場公開を想像もしていなかった。富山での初日、360席が満席だった。普段あまり映画館で『満席』の文字を見ることがないので、うれしかったです」と喜びを語った。

 岩井堂聖子(33)長谷川初範(61)、脚本の北川亜矢子氏も出席した。