東京都小金井市で昨年5月、歌手活動をしていた冨田真由さん(21)が刺されて重傷を負った事件について、ダウンタウンの松本人志(53)やタレントのヒロミ(52)らが犯人に対する怒りをあらわにした。

 26日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」では、殺人未遂罪などに問われた無職岩埼友宏被告(28)が23日に結審した裁判員裁判で、冨田さんが意見陳述する際に「じゃあ、殺せよ!」などと絶叫して退廷させられた件を取り上げた。

 ヒロミは「もう、こんなのね…」と反省の色が見えない岩埼被告にため息まじりで「この子がどんな性格かわからないけど」と前置きした上で、検察側の懲役17年という求刑に「17年間の怒りが溜まっちゃうように思っちゃう。怖いし、更生すると思えない」と私見を述べた。また、冨田さんについて「すごい怖い思いをしたにもかかわらず現場に来て訴えた。そこで犯人の怖い声を聞いちゃったら、そこでもう一回刺されちゃったくらい大変な傷を負ったと思う」とおもんばかり、「この彼女が本当に助かって良かったというような、今後の人生を楽しく思えるような(判決)」を望んだ。

 松本も「犯人も若いから、下手したら40代くらいで出てくるよ」と懲役17年という求刑が軽いとの考えを示し、「34回刺したんでしょ。これは34人の人を殺したと思っていいくらい」と持論を展開。さらに映画「ゴッドファーザー」にたとえ、「そういう(犯人に報復する)機関がないのかと思う」と怒りをにじませた。

 ウエンツ瑛士も、冨田さんについて「出廷するまでに本当に勇気がいったと思う。ふりしぼった心の叫びだと思う。それに対して大声で…」と述べ、怒号を発した岩埼被告への怒りに声を震わせた。