寺田心(8)が13日、都内で、映画「ライオン~25年目のただいま」(4月7日公開)イベントに出席した。

 同映画は5歳の時インドで迷子なり、養子としてオーストラリアで育った青年サルーがグーグル・アースと出会い、25年ぶりに家を見つけ出し家族と再会するという実話に基づいた作品だ。

 この日、実際に迷子になったサルー・ブライアリー氏(35)も来日。「自分の物語なので見ても感動することはないと思っていた」というサルー氏。実際に映像化された作品を見て「客観的に見て自分の感情をコントロール出来なかった。違う視点で見ると『幸運だった』と実感しています」と話した。

 映画を見たという寺田は「僕ならどうするだろうと思うと、胸が苦しくなります」。また、サルー氏に25年ぶりに母に会った時のことを質問。「その時は3人の女性がいました。ちょっとだけ時間はかかりましたが、すぐに『この人だ』って分かりました」と話し、「僕にとっては大切な時間でした」と続けた。寺田はこの話を聞き「サルーさんのようにあきらめない立派な大人になりたいです!」。

 「この映画はものすごい旅路でいろんなことが起こります。それぞれの形で共感できるものがあると思うので、普段とは違う人生の一面を楽しんでください」とサルー氏。寺田は「世界には悲しくてつらい友だちがいることはなんとなく分かっていたけど、僕に出来るのは知ること。たくさんの人がこの映画を見て知って欲しいです」と話した。