広島カープ緒方孝市監督夫人のタレント緒方かな子(44)の油絵が美術団体「白日会」の「第93回白日会展」(3月22日~4月3日、東京・国立新美術館)でオンワードギャラリー賞を受賞、22日、受賞作を展示中の同美術館で取材に応じた。

 「夏休み」と題した100号(1620ミリ×1300ミリ)の油絵は高校2年生の次女がモデル。96年に緒方監督(当時現役)と結婚するまで、トップアイドル中条かな子として活躍した母親にそっくりだ。

 緒方は「本当に、ただ、ただ、うれしくて、頑張ってきてよかった。みんなに感謝したい」。小さいときから絵を描くのが趣味で、結婚3年後から書き始めた。「育児の合間に休みながら描いています」。緒方監督の反応については「普通に『うん、よかったね』くらいでしたが、受賞を教えた時は、いつもの『おぅ』が『おおぅ』くらいになりました」と笑った。

 受賞作は2年かけて書いた。「自分の中に完成した作品のイメージがあって、どれだけ近づけることができるかがポイント。この作品は1年で妥協せずに仕上げました。学生時代の夏休みって貴重。2度と戻ってこない。部活や勉強、恋愛と無限にできる。今しかないよね、という思いを描きました」と話した。

 短パン姿で扇風機に当たる姿でモデルになった次女からは「こんなに太ももが出てる」と言われて「ムニュッと感でね」と説明したが、「私は張りがある」と言い返されたと苦笑いした。

 地元広島では4月から広島テレビ「テレビ派」(火曜午後4時53分)のレギュラーになる。「監督の妻は現役時代に比べれば、そんなに難しくはありません。広島で家事の合間にタレント活動をしています。アイドル時代の友達とは、島崎和歌子ちゃんや堀越高校の同級生とかと連絡を取っています」と話した。

 この日、WBCで日本代表が敗退。「残念でしたね。広島の選手をひいきして応援していました」。リーグ連覇を狙う今年の広島について「今年は他球団のチェックも厳しいでしょうが、素晴らしい選手ばかりなので、心をひとつにして頑張ってくれたらいいなと思います」と話した。