兄弟デュオ、ビリー・バンバンが25日、東京・港区のEXシアター六本木で、45周年記念ライブ「兄と弟の復活祭」前に取材に応じた。

 14年5月に弟の菅原進(69)が大腸がんの手術を行い、同7月には兄・孝(72)が脳出血で入院。同年に予定していた記念公演を延期し、この日は3年越しの「45周年ライブ」だった。

 進は「また2人で公演ができて奇跡です」と感激。左半身に後遺症があり、車いす生活の孝も「僕1人では歌えない。こいつがいないとだめ」と話した。

 「ステージだけでなく、違うところももう1回立ちたい」とジョークを飛ばしら孝だが、「今日が最後のステージだと思ってやります。もう迷惑は掛けられない」と弱音を口にすると、進が「もっと前向きに!」と励ますシーンもあった。

 この日は、偶然にも昨年死去した母キヨ子さん(96)の命日。進が公演のために自宅を出る際、妻から手紙をもらった。そこには「ファンのため、お母さんのために頑張って」と書いてあったという。