俳優鈴木亮平(33)が西郷吉之助(隆盛)役で主演する次期NHK大河ドラマ「西郷どん」(来年1月スタート、日曜午後8時)の出演者発表会見が27日、東京・渋谷の同局内で行われた。吉之助3人目の妻となるヒロイン糸を演じるのは黒木華(27)。吉之助の妹で西郷家を支える琴役には桜庭ななみ(24)が、弟の吉二郎役には渡部豪太(31)が選ばれた。

 黒木は16年「真田丸」に続く2度目の大河ドラマ出演となるが、「(前回は主人公の最初の妻を演じたが)今度は3番目の奥さんで、(前回は序盤のみの出演だったが)きっと最後まで生きてられると思うので、精いっぱい頑張りたいです。糸として、撮影が終わるまで亮平さんを愛し続けられればいいな」と話した。さらに「糸さんは明るくて力強い女性なので、演じられるのが楽しみ。長い期間同じ人をやることもなかなかない機会です」と大河ドラマの醍醐味(だいごみ)を語った。

 物語の舞台、鹿児島出身の桜庭は、大河ドラマ初出演。会見では緊張した面持ちで、「1話の台本を見たときにすごく鹿児島弁が強くて、かっこ書きで意味が書いてあるんですけど、なじみ深くてうれしかったです。初めて大河ドラマに参加するので緊張するのですが、すばらしいキャスト、スタッフの皆さんと頑張りながら撮影したいです」と話した。

 鈴木演じる兄に代わり西郷家の大黒柱となる渡部は、「お兄ちゃんはずっと江戸に行ったり京に上ったり、ほとんどお家にいないんです。西郷家を実質守っているのは吉二郎です。お兄ちゃんが帰ってきたときにはみんなで喜んで、話をたくさん聞いて。激動の時代を肌で感じて、今の世の中と通ずるところがあると思うので、テレビをご覧の皆様には、今の時代と似通っている部分があると思ってもらえるんじゃないかな」と話した。