演歌歌手大石まどか(44)が1日、都内で、新曲「女の錦秋」の発売を記念したワンマンライブ「生ラ!」を行った。

 同ライブは、13年から新曲発売に合わせて開催されているもので、今回で4回目。「凄い」という意味の北海道弁「なまら」と、生演奏によるライブという意味を掛けて命名された。着物姿で登場した大石は、途中で左肩を大きく露出した黒いドレスに着替えながら、新曲含む全18曲を披露した。

 MCでは、デビュー曲「恋のしのび雨」を作曲し、2月16日に亡くなった作曲家船村徹氏(享年84)について「3月1日の番組収録でお会いする予定で、久しぶりに歌声を聞いていただいて、何ておっしゃっていただけるかなと楽しみにしていたのですが、残念というか、悲しいというか」としのんだ。

 大石は女性で初めて船村の弟子となり、デビュー前には船村の仕事場のある栃木まで通い、10日間泊まり込みをしたこともあったという。「(船村氏の)兄弟子たちはたくさんいたんですが、女の子の弟子はいなかったので、すごくかわいがってくださいました」と話し、「先生のお庭ってすごく広くて、わさびとかを朝、ざるを持ってとりに行くんですが、着替えをジーンズ一本しかもって行っていなかったので、先生にジーンズメイトに連れて行ってもらって、トレーナーとジーンズとキャップを買ってもらったんです。それを兄弟子たちに言うと、『何十年もいるけど一回もしてもらったことがない』って言ってました。思い出はたくさんあります」と振り返った。

 最後には「今回は3月に新曲が発売になりましたが、これから全国を飛び回って、『女の錦秋』を広めていければと思います。今日は決起集会みたいなもので、ぜひ皆さんにも盛り上げていただいて、私も早く、応援していただける皆さんにご恩返しできるように、年末忙しくできるように頑張ります」とあいさつし、満員の140人のファンから大きな拍手を浴びた。