音楽プロデューサーつんく♂(48)が1日、母校の近大(大阪府東大阪市)で、4年連続でプロデューサーを務めた「平成29年度入学式」式典に出席し、新入学生約7500人とともに校歌斉唱に参加した。

 咽頭がんによる声帯全摘出を公表してから2年。ギターを手に、口元を大きく動かして体を揺らせた。つんくは文字で「人生は1回きり」「思いっきり楽しんで」などとメッセージ。食道発声での声を取り戻しつつある近況について「僕も今、覚えたての食道発声での生活の初心者。声質も特殊なので、話しかけることや会話に臆病になります」と報告した。学校関係者は「小さな声は出せるようです」といい、校歌斉唱では、大きく口を開き、“声”を合唱にのせているようだった。