星野源(36)が2日、東京・西武池袋本店でエッセー「いのちの車窓から」(KADOKAWA)発売記念トークイベントを開いた。星野が書籍のトークイベントを開催するのは、今回が初めてだという。この日のイベントには、倍率44倍を乗り越えた、150人の熱烈なファンが集まり、星野は「ありがとうございます」と感謝した。

 「いのちの車窓から」は、星野が雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載中のエッセーに、書き下ろしを加えてまとめたもので、3月31日に発売された。初版は、エッセーとしては異例の12万部スタートで、発売前の重版も決定しており発行部数は18万部に及ぶという。西武池袋本店に入っている三省堂書店での販売部数は、村上春樹氏の「騎士団長殺し」を超えているという。

 また今夏、台湾版の発売が決定した。日本での発売決定直後に、アジア各国から出版の声がかかり、特に星野のファンが多い台湾で中国語版の発売のリクエストが急増し、出版が決まったという。

 星野は文筆家としての海外デビューの知らせを初めて聞き「何ですって? そうなんですか? ありがたいです。すごいですね。1度、ライブしに行きましたが、すごいすてきな場所。食べものがおいしい。何で僕がプロモーションで行けないのか、よく分からない。食べものが食べたい。お願いします」と、KADOKAWAサイドに台湾での宣伝キャンペーンをリクエストした。

 星野は09年に「そして生活はつづく」、13年に「働く男」、14年に「蘇る変態」と「星野源 雑談集1」、15年に「地平線の相談」を出版しており、過去の著書の累計発行部数は120万部に上るなど、文筆家としても活躍している。【村上幸将】