落語家桂文枝(73)が15年ぶりのTBSドラマ出演で、物語のカギを握る重要な役を演じることになった。TBSが3日、文枝が同局系列の日曜劇場「小さな巨人」(16日21時スタート)で、日本経済界のトップに立つIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正を演じることを発表した。

 ドラマは謎解きを重視した警察ドラマとは一線を画した警察内部の戦いを描いている。長谷川博己演じる主人公の刑事・香坂が警視庁から左遷された芝署で中田が誘拐される事件が起きる。捜査を進めると事件の裏に隠されていたことが分かってくるという展開。中田は物語の大きなカギを握る役となる。

 文枝は「今回いただいた役は日本を代表する大企業の社長役ということで大変戸惑っております。何せサラリーマンの経験すらないのですから。ただ、日本を代表する企業家は、古くは松下幸之助さん、近年は孫正義さんにお会いしたことがあります。あの風格と品位はとても出せませんが、少しでも近づけるよう頑張ります」とコメントを出した。