テレビ朝日が新設した昼の帯ドラマ「やすらぎの郷(さと)」(月~金曜日、午後0時30分)の3日初回の平均視聴率が8・7%(関東地区)だったことが4日、ビデオリサーチの調べでわかった。

 俳優石坂浩二(75)主演のシニア世代向け大人の帯ドラマ。石坂は02年のTBS系「水戸黄門」以来15年ぶりの連ドラ主演となる。脚本は「北の国から」などで知られる倉本聡氏(82)。石坂は老人ホームに入所した、シナリオライターを演じる。石坂と00年に離婚した浅丘ルリ子(76)ほか、加賀まりこ(73)、野際陽子(81)らベテラン俳優が多数出演する。

 初回のあらすじは、菊村栄(石坂浩二)は単身、海を臨む山の斜面に建つ「やすらぎの郷La Strada」を訪れる。ここは大手芸能プロダクション“加納グループ”の総帥・加納英吉が私財を投じて作った、テレビに功績があった者だけが入れる無料の老人ホーム。施設を仕切るのは、加納の長女名倉みどり(草刈民代)と、みどりの夫名倉修平(名高達男)だった。菊村はある時代、一世を風靡(ふうび)したシナリオライターで、先立たれた元女優の妻・律子(風吹ジュン)の介護に疲れ果て、ここでひとりで暮らすことを決意する、という内容だった。