中山優馬(23)が5日、東京・池袋のサンシャイン劇場で、主演舞台「それいゆ」(6日初日)の公開通し稽古に、桜井日奈子(20)らと出席した。戦時中、女性たちに希望を与えた天才クリエーター中原淳一の生涯を描いた舞台で、昨年5~6月に上演された作品の再演。ゲネプロ前、囲み取材に応じた中山は「再演ができるということは、劇場に足を運んでくれたお客さんが評価してくださったということだと思う」と感謝した。

 稽古時には、桜井が「教官」となり、声を出しながら桜井の動きをまねする「日奈子式トレーニング」を行うのが通例だったという。中山が「かわいい顔でがっつりやられましたよ。鬼教官でした」と明かすと、桜井は「鬼じゃないですよ」と笑顔で答えていた。

 初演の今作が女優デビューだった桜井は「その舞台が再演になって、みんなとまたお芝居ができるのはうれしい」と喜んだ。2日に20歳の誕生日を迎えたばかりで、中山ら共演者たちからプレゼントをもらった。中原の絵の裏に、寄せ書きが書かれており、中でも金井勇太の寄せ書きが印象に残ったという。「金井さんからの寄せ書きにぐっときました。『そんなに 連続で いい仕事を 夢のようだ』って」。金井は頭文字を舞台名にした「あいうえお作文」のつもりで書いたが、桜井はこの日、指摘されるまで気付かず、「えー! 知らなかった…。やだー!」と驚いていた。

 舞台は北九州、神戸でも上演される。中山は「地方によってお客様の歓声や反応が違うのが、この舞台のいいところ。生の声を受け取れる」とまじめに答えつつも、楽しみにしていることを聞かれると「ご飯。南京町? 中華?」と素直に明かしていた。

 ほか施鐘泰(JONTE)、辰巳雄大、愛原実花、、佐戸井けん太が出席した。