TBS系ドラマ「3人のパパ」(4月19日スタート、水曜午後11時56分)の公開制作発表を取材した。同ドラマは、シェアハウスで暮らす、ゆとり・さとり世代の3人の男たちが、無責任な行動が原因で突然赤ちゃんを育てることになり、共に成長していく姿を描くハートフルコメディー。

 企画したのは、同じくゆとり・さとり世代である同局入社3年目の松本友香プロデューサー(24)だ。同ドラマのホームページによると、学生時代からドラマが大好きで、さまざまなドラマのホームページを漁り、プロデューサーになるという夢に思いをはせていたという。

 企画が通ったのは昨年夏。同局関係者によると、入社2年目でのプロデューサー就任は異例で、「TBSの期待のホープ」と評す。制作発表では司会を務めた宇内梨沙アナウンサーが「実は私と同期なんです」と笑顔で紹介し、客席からは「若い!」と声が飛んでいたほどだ。

 ドラマが大好きだった普通の学生が、約2年で夢まで登りつめた。大勢の観客を前にドラマの概要を説明するその姿は堂々としており、本人の口から伝えられるまで、まだ24歳だとはみじんも感じなかった。

 キャスティングされた俳優陣も気合十分だ。松本プロデューサーと同学年で、パパ役を担う主演の堀井新太(24)は「現場はすごく雰囲気がいいです。赤ちゃんもいますし、いつもほっこりしています」。同じくパパ役の山田裕貴(26)は「赤ちゃんを育てるドラマでもあるけど、若者の葛藤だったりを描いたドラマでもある。ぜひ見ていただきたいです」。

 発表会では、赤ちゃん役の石塚錬君(9カ月)のひとつひとつの動きに観客からも「かわいい~」と声が漏れた。赤ちゃんの笑顔は、心にもゆとりを生み出すのかもしれない。松本プロデューサーは同ホームページで夢がかなった喜びを「人生何が起こるかわかりませんね!」とつづった。私も同じ入社3年目。同世代の活躍に、確かに悟るものはあった。