今月6日に89歳で死去していた女優、京唄子さんの長女、節子さん(67)は7日、大阪市内の斎場で、親族による通夜を終えた後に取材対応し、親しかった上沼恵美子からの面会申し出に対し、唄子さんが「弱った姿を見せたくない」と願い、断っていたことを明かした。

 唄子さんは、近所への買い物にも服装に気を使い、節子さんが子供のころから「いつもオシャレ。帽子は数えられないほど持っていた」そうで、弱ったイメージを見せたくない思いが強かったようだ。

 節子さんはまた、唄子さんが09年に腰椎圧迫骨折で療養に入った直後は「また舞台に出たい」と話していたが、10年にテレビ復帰したものの、回復が芳しくなく「その後は出たいと言わなくなった」とも語った。

 腰椎の骨折は、2回の手術を経ても歩行はままならず、13年には腰椎変性すべり症も発症。体の自由がきかず、やせ細っていったことから、周囲との関係を絶った。

 それでも昨夏までは、「徹子の部屋」「相棒」や、相撲中継などを見ていたといい、節子さんらの会話を聞き「私の悪口言ってるの」と入ってくるなど、意識はしっかりしていた。

 ただ、昨秋の入院後は食事も細くなる一方で、亡くなる前日の5日には、おかゆのような食事をのどに詰まらせ、調子を落としていた。その翌日、容体が急変し、節子さんは「母は最後、眠るようでした」と話していた。