桜田淳子(58)が7日、東京・銀座博品館劇場で、40周年公演以来3年4カ月ぶりに一夜限りのステージに立った。

 この日はミュージカル「アニーよ銃をとれ」の楽曲、「自然のままに」など4曲と、自身の楽曲で中島みゆきのカバー曲「化粧」の計5曲を披露した。

 約400人の観客から声援が飛ぶ中、黒いリボンのついた帽子をかぶり、モノトーンのワンピース姿で現れた桜田は、「お呼びいただいてありがとうございます。胸がいっぱいです」とあいさつ。ファンらから声援を浴びながら、張りのある声で熱唱した。

 トークコーナーでは、「みなさんは、おそらく桜田淳子がどれくらい年を取ったのだろうかと思って来たのだと思いますけど」などと、ちゃめっ気たっぷりに話す場面もあった。

 桜田は終演後、約150人の報道陣が待ち構える中、笑顔で劇場を後にした。その際、報道陣の問い掛けにはこたえなかったが、ファンらに向かって、手を合わせるようにして頭を下げると、小声で「ありがとうございます」とあいさつした。

 桜田は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる騒動以降、芸能界から一線を引いていた。久しぶりの芸能活動に、今月4日には全国霊感商法対策弁護士連絡会が反対声明を出していた。声明では「芸能活動などを契機としてタレントとして反社会的組織活動を増長させる」とし、紀藤正樹弁護士は「記者会見をして自分の考え方を公言してほしい」と桜田に呼び掛けていた。