故鳳啓助さんとの夫婦漫才の元祖で、TBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」でも親しまれた女優京唄子(きょう・うたこ)さん(本名・鵜島ウタ子=うじま・うたこ)が6日午前10時33分、肺炎のため、大阪市内の病院で亡くなった。89歳だった。10年の「渡る-」出演を最後に、表舞台からは退いていた。7日夜、大阪市内の斎場で、近親者のみが集まり、通夜が行われた。

 ▼落語家6代桂文枝(73) 残念です。唄子師匠は口が悪いキャラで売っておられましたが、女性らしく、また粋でおしゃれな上方漫才では異色の、コテコテ感のないスマートな方でした。もうこれからは、2度と再び出ない、不世出の女芸人さんだったと思います。

 ▼漫才師西川のりお(65) いつも顔を合わせたら、「あんた、おもろい子やなあ」と言ってくれたおしゃれな唄子師匠。その顔が目に焼き付いています。

 ▼ドラマ「遠山の金さん」で共演した高橋英樹(73) ご一緒している時のあの明るさ、元気さ、現場にあふれるパワーが今も忘れられません。後輩にお笑いのお手本をたくさん残された、尊敬する先輩のおひとりです。

 ▼森田健作千葉県知事(67) 「おれは男だ!」でご一緒させていただきました。青葉高校校長役でした。当時大きな口をトレードマークに活躍され、現場でも笑いを取り、和ませていただきました。