ロンドンブーツ1号2号の田村淳(43)がMCを務める、文化放送の「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNews CLUB」が、春の改編で月曜から土曜に移り、2時間の生番組となった。その初回が8日、放送された。

 淳は「番組が10年続くこともすごいけど10年たった今、ようやく評価される番組というのもね。でもありがたいですね。いろんなメディアが偏っていく中、この番組だけは何とか圧力に耐えつつ、ちゃんと思ったことを正直に発信していきたいですね。間違えたことも当然発信するんですよ、でもその場合、きちんと謝罪できる番組にしたいですね」と意気込んだ。

 この日、1人目のゲストとして登場した元衆院議員でタレントの杉村太蔵は、今村復興大臣の自主責任発言撤回について「行政側からすると『この無償提供があるから、なかなか自分たちの町に戻ってきてくれないじゃないか、1日も早く自分たちの町の姿を取り戻したいんだ』という気持ちもある。その一方で『国は信用できないよ。もう少し時間が欲しいよ。これは自主避難と言われていること自体心外だ』という気持ちもある。政治として難しいところですね」と語った。淳は「大臣の『帰れないのは本人の責任』というのは、言い方1つだと思うんだけど。記者も何とか本音を聞き出そうとやってくるから、大臣もどんと構えて冷静に対処してほしかったと思うんですよね。どんなに悪くても」と答えた。

 2人目のゲストとして登場した「週刊文春」の新谷学編集長は「スクープはやればやるほど集まってくるんですよね」と断言。その上で「『文春リークス』という情報提供サイトをやっていて、1日100件くらい、ありとあらゆるセクハラ・パワハラ・不倫・金銭疑惑がどんどん来るんです。割とよくあるのはうちの主人は1部上場企業の部長ですが不倫しているんですとか。それできないですよ、そういう雑誌じゃないですから」などと語った。

 また「編集長になってから名誉毀損(きそん)で訴えられたことは20じゃきかない。でも16年はあれだけリスクをとって戦ったにもかかわらず、民事で訴えられたのはゼロなんです。創刊以来の快挙だと社長に褒められました。訴えられて負けながら覚えていくんですよね、匿名情報じゃだめ、伝聞情報じゃだめ、証言がぶれていないかなど1回1回学習しながらやっています」と語った。

 淳は生放送後「来週も淳さんがしゃべっていることを祈っています」というリスナーからのメールに対して「ずいぶんなこと触れましたからね。生放送なんで切りようがないというのがありますが、悪いことした感じは一切しないですけど、これで俺がどうにかなるような業界だったら腐ってますから」と笑った。