「会いたい」などを手がけた作詞家沢ちひろさんが昨年2月に心不全で死去していたことが10日、分かった。享年は不明。遺族の意向で公表していなかった。

 14年に「会いたい」の歌詞を改変したとして、歌唱した沢田知可子(53)側を相手取って提訴したが、翌年に取り下げていた。

 この日、沢田はオフィシャルブログに追悼コメントを発表した。

 文面は以下の通り。

 今年の1月に沢ちひろさんのご遺族から訃報のお知らせを頂き、本当に驚きました。沢ちひろさん作詞の「会いたい」からは沢山の奇跡を頂きました。こうして今歌手沢田知可子として活かされているのも「会いたい」という歌に出会えた奇跡です。生前、沢さんとともに作った「冬のほたる」という楽曲が未発表のままでいました。このたび、ご遺族さまに背中を押して頂きまして、遺作となったこの「冬のほたる」を歌わせて頂くことに致しました。ご冥福を心からお祈りするとともに、沢ちひろさんへの哀悼と感謝を込めて大切に歌わせて頂きたいと想います。ありがとうございました。

 「冬のほたる」は6月21日発売の30周年記念アルバムに収録される。