俳優満島真之介(27)が10日、都内で、映画「STAR SAND 星砂物語」(ロジャー・パルバース監督、8月4日公開)の完成披露試写会に出席した。

 舞台は45年の沖縄。戦争の気配すら届かない小さな島の洞窟で、日米の脱走兵と日本人の少女が、心を通わせていた。一方で「戦争」という国と国との争いは続いており、ある悲劇が起こる-。「ベトナム戦争で人々の命を奪う行為に反発してアメリカ人を辞めた」という、パルバース監督の思いがこもった作品だ。撮影は、実際に戦時中人々が身を隠していた沖縄・伊江島の洞窟で行われた。

 戦火から逃れた日本兵を演じた満島は、物語の舞台と同じ沖縄出身。共演の織田梨沙(21)が流ちょうな英語でスピーチする一方、満島は「沖縄は方言が強くて、言葉を勉強するのに8年かかったので、英語はこれから頑張ります」と笑わせた。映画の話になると「僕もおじいちゃんがアメリカ人です。この戦争がなかったら生まれてこなかった子です。今ここにいられることが幸せです」と、一転まじめな表情で感謝を述べた。