01年に死去した歌手三波春夫さん(享年77)の歌声を最新の音声合成技術でよみがえらせた「世界の国からこんにちは」の英語バージョンが、今日14日の命日に世界配信されることが13日、分かった。三波さんのバーチャルアーティスト「ハルオロイド・ミナミ」が歌唱する。

 同曲は、70年の大阪万博のテーマソングとして67年に発売。三波さんらの競作が多くの日本人の心をとらえ、300万枚を超えるヒットになった。三波さんは生前、英語詞の楽曲を歌唱したことはない。今回は、発売から半世紀という節目を迎え、昭和の名曲がインターナショナルに生まれ変わることになる。

 戦争経験者だからこそ平和を強く願った三波さん。その思いを知る長女美夕紀さん(58)は「平和を願う日本人の真心の歌を、世界中の大勢の方々に聞いていただきたい」と話している。