嵐相葉雅紀(34)のフジテレビ系主演ドラマ「貴族探偵」(月曜午後9時)が17日、スタートした。

 同局月曜午後9時の「月9」ドラマ枠が今月でちょうど30周年の節目を迎え、プレッシャーがかかる中、座長として撮影現場をもり立てようと、キャストたちとコミュニケーションをとっているという。

 2日に都内で行われた記者会見では、執事役の松重豊(54)メイド役の中山美穂(47)運転手役の滝藤賢一(40)とともに、撮影の合間になぞなぞを楽しんでいると明かした。「滝藤さんがなぞなぞ出してくれるんですよ。ボクが本編の中で推理をしないので、肩ブン回してやってましたよ」と回想すると、滝藤からは「食パンのやつだよね」と聞かれ、「そうです!」とうれしそうに相づちを打っていた。

 ほかにも武井咲(23)生瀬勝久(56)井川遥(40)と、主演級の出演者がそろう。相葉は主要キャスト6人とはほぼ初共演だ。相葉にとっては先輩のベテラン俳優が多いだけに重圧もかかりそうだが、現場では特に滝藤の存在に支えられているという。

 関係者によると、相葉は滝藤と撮影初日には既にうち解け、冗談を言い合う仲だという。嵐のメンバー間で一時期、滝藤が出演して存在感を発揮したTBS系ドラマ「半沢直樹」のDVD鑑賞がはやったことがあり、「相葉さんは『半沢』での滝藤さんもずっと見ていたので、初共演ながら最初から距離感が近い部分があったのでは」と推測する関係者もいる。

 俳優養成所「無名塾」出身の滝藤は、「半沢直樹」をはじめ多数のドラマに出演。映画も「64 -ロクヨン-」などのヒット作で脇を固めている。主演作こそ少ないが、役に対するストイックな姿勢と演技力に定評がある。今回の「貴族探偵」については、「今を時めく嵐の相葉くんをはじめ、主演級の出演者がそろっている中で、自分は皆さんを支える側ですから」と謙虚に話しているという。

 くしくも、ドラマの第1話で相葉演じる貴族探偵が最初に話しかけたのが、滝藤演じる佐藤だった。演技経験豊富な「ベテラン運転手」に助けられながら、「貴族探偵」はミッションコンプリートを目指す。【横山慧】