今秋の次期NHK連続テレビ小説「わろてんか」で、ヒロイン葵わかな(18)の夫役に松坂桃李(28)、葵演じる藤岡てんのいいなずけ役に高橋一生(36)らが決まり、20日、主要キャストが同大阪放送局で会見に出席した。松坂は「てんちゃんには、まっすぐできれいな心でいて、優しく、ロマンチスト。情熱は心の奥底で燃えている」と、ほぼ1年かけて築く夫婦像を語った。

 ドラマは吉本興業の創始者、吉本せいをモデルに描かれ、ヒロイン・藤岡てんを支える3人の男が軸になる。その1人目が、松坂演じる夫。大阪の老舗米問屋の長男ながら、家業を継がず旅芸人一座にいる「夢を追うロマンチスト」だ。

 2人目が、てんの婚約者だった伊能栞。後藤高久プロデューサーが「白馬の王子様」と位置づける青年実業家に高橋がふんし、もう1人の男は、藤岡家の使用人を演じる浜田岳(28)。浜田の役は「熱い、直情型」になる。

 3人の魅力的な男たちに、てんの祖母役の竹下景子(63)は「私は(役柄の設定が)面食いなので、あこがれるのは一生さん」。その高橋は「皆違った形で、てんを支えていく。題名のように楽しく撮影したい」と話した。てんの兄は千葉雄大、父は遠藤憲一、母は鈴木保奈美、妹が堀田真由、お手伝いさん役で徳永えり。