「戦争を知らない子供たち」など数々の名曲で知られる歌手杉田二郎(70)が22日、デビュー50周年コンサートを都内で行った。

 フォーク界の伝説的歌手の節目のステージとあって、イルカ(66)や堀内孝雄(67)森山良子(69)ビリー・バンバンら17組18人のゲストが出演。杉田との思い出話に花を咲かせつつ、ゲストたちが杉田の代表曲を歌った。

 ゲストを含めた出演者の平均年齢は65歳。ゲストが歌った杉田の代表曲、コラボ曲も含め、4時間半で合計31曲を披露した。07年の記念コンサートに続き、イルカ、発起人となったイルカ、細坪基佳(64)三浦和人(58)が公演の発起人となった。杉田は「10年前と同じように取り仕切ってくれた。みんな元気で良かった」としみじみ語った。アンコールでは、1700人の観客の手拍子を受けながら、「戦争を-」をゲスト全員と合唱した。

 杉田は66歳のとき、肝のう胞で入院した。「『前向きに倒れてみたい』と言っていたら、本当に倒れた。なめてました。人生ここからだなと感じさせてくれた。周りの人たちのおかげでまた元気に歌えるようになった」と、自分の楽曲を引き合いに感謝を口にした。

 今後は「気持ちが続く限り、歌い続けたい」と歌手続行を宣言し、会場は温かい拍手に包まれていた。