TOKIOが今のメンバーに固まってから23年目になります。リーダーはジャンケンで城島茂(46)に決まったという逸話があり、リーダーは「役職名」ではなくニックネームと冗談のネタにもなります。

 ですが、取材で接するたびにこの人の配慮や謙虚さにリーダーの資質を実感します。

 ジャニーズ事務所担当の補助的役割をここ4年ばかり担っている関係で、城島には、2度ロングインタビューをする機会がありました。その度にこの人が取材に備えてしっかり準備していることに感心します。

 近況、直近の仕事に対する取り組み、その意味…頭の中で整理されているのでしょう。質問への答はいつも的確で、これほど取材しやすい人はそういません。さらにはその場で思い出したユニークなエピソードもよどみなく明かし、こちらを信頼してくれているのが分かります。

 信頼には信頼で応えようというのがインタビュアー心理で、構成や記事の端々にプラス方向のニュアンスが混じらないと言ったらウソになります。

 19年目となる「ザ!鉄腕!DASH!」(日本テレビ系)ではアイドルの枠を超えたチャレンジを繰り返してきました。「スタッフさんから企画を出されて『無理やん』って思うんですけど、『やる前から無理って、どうなん』っていうもう1人の自分がいて、結局できるところまでやってみよう、となるんですね」といいます。

 その裏には「TOKIOには、特に僕には仕事がない時期がありましたからね。いただいた仕事はなんとかしてやらせていただきたい、という気持ちがあります」と明かします。

 そこには、いつもグループを念頭において1歩下がった姿勢も垣間見えます。「-鉄腕-」以外にも、NHKの「民謡魂 ふるさとの歌」と「テストの花道」もそれぞれ5年目、8年目。1度受けた仕事が長続きするのもこの姿勢があるからでしょう。