自作の新作落語で人気を集めた元落語協会会長の落語家、三遊亭円歌(さんゆうてい・えんか、本名中沢円法=なかざわ・えんぽう)さんが24日までに死去した。85歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 警視庁によると、円歌さんは23日午前11時ごろに自宅で倒れ、妻が119番。病院に搬送されたが意識がなく、その後、死亡が確認された。

 1945年9月、二代目円歌に入門。歌奴を名乗り、58年に真打ち昇進。テレビの演芸番組などで人気者となった。70年、三代目円歌を襲名。96年から2006年まで落語協会会長を務めた後、最高顧問に就いた。02年には勲四等旭日小綬章を受章した。

 「山のあな、あな」で爆笑を呼ぶ「授業中」や「中沢家の人々」など、自作の新作落語のほか、古典にも熱心に取り組んだ。