沖縄県・石垣島(石垣市)の自宅に大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反(所持)の罪に問われた高樹沙耶(本名益戸育江)被告(53)の判決公判を取材した。懲役1年、執行猶予3年の判決を受け、今後は石垣島に戻る予定だという。

 この日、法廷に入る直前の高樹被告は、口を真一文字にし緊張した面持ちだったが、判決直後に「控訴はしない」と明言したことや、担当弁護士が「一般論で言うと、妥当な量刑だったのでは」と話すなど、ある程度、この判決結果を予想していたのかもしれない。

 判決後の会見では、医療用大麻の合法化への活動について、涙ながらに「理解していただきたいのは、決してふざけた気持ちで大麻草に向き合ってきたのではなく、医療で困った人のために使うことができたらという思いで活動してきました」と弁明。今後について、「第一線から退かせていただきます」としたが、現在の医療用大麻への具体的な考え方について質問を受けると「専門的な質問は後日受けます」と明言を避けた。

 26日発売の週刊新潮に手記を寄せ、今後、石垣島のコテージを「女性のためのリトリートセンター」(隠れ家・避難所)に造りかえることをにおわせている。石垣島の住民の中には「戻って来るのは良いが、外から来て、島の評判が落ちるようなことをしないでほしい」と話す人もいた。

 同誌によると、女優復帰の意向もあるという。この日は「信用を取り戻すために毎日、精進したいと思います」と取材陣にこたえた。今後の生活や医療大麻解禁運動への関わりについて、さらに芸能活動への復帰などしばらくは要マークだ。