23日に亡くなった落語家三遊亭円歌さん(享年85)の葬儀・告別式が27日、落語協会葬として東京・青山葬儀所で行われた。車いすの林家こん平のほか、三遊亭円楽、中尾彬、徳光和夫ら約300人が参列した。

 弔辞で落語協会元会長の鈴々舎馬風が「昭和32年、初めて見た高座で、いっぱいのお客さんをどっかん、どっかんと笑わせていた。あにきのような偉大なはなし家は2度と出てこない。楽しい思い出をありがとう」と涙で別れを告げた。

 円楽は「出ただけで、お客様がファンになった。追いつこうと思って頑張ったけど、その思いが今度は寂しくなってきてね。鍛えてくれた人が向こうへ行っちゃうんだもん。これから師匠たちの教えを守っていきたい」。出棺では「授業中」が流され、参列者の涙と笑いを誘い、拍手で送り出された。