演歌歌手大月みやこ(71)が、2017年春の叙勲で旭日小綬章の受章が決まった。

 「思いがけない、もったいないほどの章です。心からお礼申し上げます」。

 1964年(昭39)に「母恋三味線」で歌手デビュー。「今年で53年目。スタッフが『大月みやこの歌う女の世界』を考えてくれて、ここまでくることができました。私はスタッフを100%以上信頼しています」。

 今年2月発売の「紅ひとり」がシングル123枚目の曲。「思い出の1曲を教えてください」とたずねると「すべての曲が大好きです」と返ってきた。「残念ながら、皆さんのところに届かなかった曲もあります。でも、1曲1曲が大切なんです」。

 歌手活動を振り返って、最もつらかったことを聞くと「1度もありません」と即答。「ずっと幸せでした。そして、今が一番幸せです」。常に前を向くことを意識しながら芸能界を半世紀以上も歩んできた。「それが間違っていなかったことが再確認できた気がします」。

 自宅にはいくつもの冷蔵庫があり、その中にはよく冷えたアルコール類がたっぷり入っている。「スタッフと一緒にお酒も少しはいただきます。私はクヨクヨしないという自分の性格が気に入っているんです。悪い菌なんか、遠のいていくみたい」。

 スタッフとの信頼関係と“飲ミュニケーション”がエネルギーになっている。「これからも、大月ならではの世界を、欲張らずに、少しずつでいいから進んでいきます」。