神田正輝(66)が29日、結婚を発表した娘、神田沙也加(30)について、大阪市内で仕事終了後、心境を語った。沙也加の母でもある松田聖子(55)とは離婚していることもあり、結婚生活については「僕はいろいろありすぎたから」と控えめにアドバイスした。沙也加の結婚について聖子は沈黙を続けているが、神田も連絡は取っていないという。

 神田はテレビ朝日系「朝だ!生です旅サラダ」生出演後、取材に対応した。終始浮かべた穏やかな笑み、喜びをかみしめる父の顔だった。沙也加と結婚する俳優村田充(みつ=39)とは今年に入って食事をともにしており「背が高くて静かな方」と話した。

 沙也加から交際は知らされていた。結婚は「数カ月前に聞いた」。この日は「30歳を過ぎたら、結婚しなさいと言ってきて、ちょうど30歳。本人なりに考えていたんでしょうね」。

 真剣な交際を続ける沙也加に「仲良くケンカしなさい。もめ事はあるけど、どこかに思いやりのあるケンカをしないと、先に進まない」などアドバイスを送ってきた。結婚を決めた今、自分の人生と照らし合わせて贈る言葉があった。「今のうちに、いろんなことがあったほうがいい。僕は、ちょっとね、ありすぎたからね、ほどほどで」。聖子とは沙也加が10歳の時に離婚。結婚生活は12年で終わった。娘に苦労をかけた負い目も感じており、控えめながらも最大限のアドバイスを送った。「感謝と思いやりが大事。でも、あの子は思いやりがある子だから」。ここ数年は何かと相談を受け、娘の性格を熟知した父親らしい言葉だった。

 挙式や披露宴について正式発表はないが、本紙の取材では、ハワイ挙式を予定していることが分かっている。神田は娘を気遣って具体的に何も聞いていないとしたが、「聖輝の結婚」と呼ばれた派手な挙式と披露宴を経験したことを引き合いに「地味にしようと思ったけど、あんなんになっちゃった。無理のない範囲でささやかに。飛び抜けて豪華にすることもない。質素に友達との集まりになればいい」とアドバイスした。

 孫誕生について聞かれると「見たい。完璧なジイジです。でも、カタカナはダメ。『JIJI』ですから」とダンディーな神田らしいこだわりも示した。

 沙也加の結婚が明らかになってから、聖子はコメントをしていない。神田は「娘としか話をしてない。(報告は)してるんじゃないですか、母親ですから。そのへんは僕、夫婦じゃないから、分からない」と話した。【村上久美子】