元なでしこジャパンの澤穂希さん(38)が1日、都内で行われた映画「3月のライオン」(大友啓史監督)前後編上映イベントに、スペシャルゲストとして登壇した。

 澤さんは1月9日に第1子の長女を出産した。昨年12月1日に都内で行われたイベント以来の公の場で、「出産後、初めてイベントなので緊張しています」と笑みを浮かべた。体形は出産前と変わらず、先に登壇していた主演の神木隆之介(23)中村倫也(30)尾上寛之(31)からは「偉人だ!!」と絶賛の声が…。これには澤さんも、照れ笑いを浮かべた。

 澤は育児について聞かれ「まだ苦労という苦労をしていなくて…とても育児が楽しくてですね。自分で言うのもあれなんですけれど、とても育てやすい子で。あまり泣いたりとか、大変、どうしよう…というのがないので。よく寝てくれますし、すごくいい子なので。多分、これから(大変なことが)あるかな」と笑みをたたえて語った。

 この日は“人生を闘うものたち”というテーマでトークショーが行われた。澤さんは人生をかけて戦った試合として、優勝した11年女子W杯の決勝・米国戦を挙げた。「私はいつも(代表の)青いユニホームに袖を通した時、鳥肌が立つんですよ。芝に足を入れる時に、ゾクゾクっていう…これから戦うんだなという緊張感と楽しみがある。国歌を聞くと、もっとゾクゾクする」と現役時代を振り返った。

 澤さんは、人生を戦い続けるポイントを神木、中村、尾上に教えてほしいと司会に促されて大恐縮。「逆に教えていただきたいくらい。自分にとって、サッカーが人生の全てというくらい大事。どんな苦労でもやり続けられた。俳優の方も好きで続けられていると思う。皆さんに逆に教えていただけたら」と答えた。【村上幸将】