大ヒット映画「華氏911」などで知られるマイケル・ムーア監督(63)が、反トランプのワンマン・ショー「TheTermsofMySurrender (私が降伏する条件)」を行うことがわかった。

 同ショーはニューヨークのブロードウェイにあるベラスコ・シアターで、7月28日から3ケ月間にわたり上演される予定で、キャッチコピーは、「ブロードウェイのショーは、大統領をその座から引きずり下ろすことができるか?」となっている。

 ニューヨーク・ポスト紙によると、ムーア監督は1日、同ショーが破壊的で、切迫した論調の時事的な内容になることを約束。トニー賞を受賞したマイケル・メイヤー氏が監督を務め、その日の出来事などが盛り込まれるという。ショー全体がトランプ氏に対する批判となるわけではないが、同政権へ向けたコメディー風刺になるとしている。

 ムーア監督は、「トランプ政権が長く続かないことを期待して、このショーを上演する。12週間にわたり、毎日午後2回、小さな劇場が、大統領執務室に座っているあの男を混乱させるに十分な騒動を起こせるかどうか、見てみようじゃないか?わからないけど、できるかどうか見てみたいんだよ」と語り、さらに、「昨年は、もっと不思議なことが起きたからね」と付け加えた。

 ムーア監督はコロンバイン高校銃乱射事件を題材にした映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」(2002年)で、2003年度アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。2004年には、ジョージ・W・ブッシュ大統領を批判した映画「華氏911」が世界的ヒットとなった。(ニューヨーク=鹿目直子)