俳優としての共演も、木村とV6岡田准一(36)が出演した01年のフジテレビ系スペシャルドラマ「忠臣蔵1/47」などに限られており、嵐のメンバーとはバラエティー、映画、ドラマ含めて一切、共演がなかった。だが、昨年1月に表面化した解散騒動以降、SMAPのスタッフは一新した。マネジメント方針も変わった。解散後の今年1月、木村は自身のラジオ番組で「『新人』という言葉をぶら下げていけたらいいなと思います」と話していた。今年3月ごろ、2人同時にオファーを受けた。原田監督が「実現するとは思ってもみなかった」と驚く初共演が実現した。

 7月以降に撮影開始予定。木村は「原田監督作品に参加できることにとても興奮しています。二宮、他キャストのみなさんと撮影現場を思いきり楽しみたいと思います」と宣言。二宮は「どうにかなってしまいそうな気持ちを努めて冷静に、また客観的に見ているという状態です。原田監督の論法に、そして木村さんの全てに身を委ねてきます。行ってきます」と話した。

 ◆「検察側の罪人」 新人検事沖野はエリート検事の最上と同じ部署に配属され喜ぶ。ある日起こった殺人事件の容疑者の1人は、かつて最上が関わり、既に時効となった別の殺人事件の重要参考人だった。原作では、今度こそ容疑者に法の裁きを受けさせようと越権行為をする最上と、検事としての正義感を強く持つ沖野が対立していく。14年の「このミステリーがすごい!」国内編8位。