「ファッション界のアカデミー賞」ともうたわれる毎年恒例の豪華絢爛(けんらん)なファッションの祭典「MET GALA(メットガラ)」が1日、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開かれた。今年も大勢のセレブたちがグラマラスなドレスを纏い、続々と参加したが、その裏には涙ぐましい努力の陰があるようだ。

 出席者の1人が米情報サイトRadarOnlineに明かしたところによると、同イベントに出席するセレブたちにとっては、何が何でも美しくあることが優先事項であり、そのためならトイレに行くことも我慢するという。

 内部関係者は、「女性ゲストの中には、オムツを着用している人々もいる。彼女たちが来ているドレスでは、用を足すこともできないし、夜は非常に長い」と語る。

 レッドカーペットではグウィネス・パルトロー、ブレイク・ライブリー、リアーナ、セリーヌ・ディオンら一流セレブたちの姿が見られたが、中でもキム・カーダシアン、ベラ・ハディド、ケイティ・ペリーらが着ていたのは身体にピッタリしているか、かさばったドレスで、特にトイレの個室内で脱ぎ着するのは容易ではなかったとみられる。

 セレブの中にはドレスが身体に縫い付けられている者もおり、キャットスーツと呼ばれるタイトなドレスに身を包んでいる者たちも、簡単にトイレに行くことはできない。会場内にはオープンバーがあり、飲み物は無料だが、皆、用心して水分を摂っており、ましてや何か食べようとする人はいないという。

 一方、オムツを使用しないゲストらは当然、トイレを利用することになるが、個室の外でドレスを脱がなくてはならず、トイレの中は下着姿の大物セレブたちで一杯だという。(ニューヨーク=鹿目直子)