福士蒼汰(23)が9日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「ちょっと今から仕事やめてくる」(成島出監督、27日公開)完成披露試写会で、自らを木に例え「役者としての根っこを伸ばす方法を教えてくれた。ターニングポイント」と言い、成島監督に感謝した。

 謎の男ヤマモトを演じた福士は、今作品で関西弁に初挑戦した。「普段の自分とは違うテンション。どういうふうに明るさを持っていくか…謎の男なんで。いろいろな思いがあって、明るい男の子だと気付いて、そこを根底にやりましたね」と役作りを振り返った。

 その上で、成島監督へ思いを語った。

 福士 (成島監督が)役者として育ててくれた。僕が木だとしたら、根っこがない感覚で育った感覚があって…監督が根っこを伸ばす方法を教えてくれた。役者としての根っこを教わった。それをベースにこれからも作品に挑む。役者として楽しいなというのが、それ(撮影)以降から特にあって…そういうことを思わせてくれた、ターニングポイントの作品になって、いい経験が出来た。

 舞台あいさつ中に、タイトルにちなみ「ちょっと今から○○やめてくる」というテーマで各キャストに質問が飛んだ。成島監督が、フリップに「ちょっと今かららしつこい演出やめてくる」と書くと、福士は「今度、出た時に、僕が助けられるようになっていたい」と笑みを浮かべた。【村上幸将】