TBSは11日、脚本家橋田寿賀子氏のドラマ「渡る世間は鬼ばかり」を今年もスペシャル番組として放送することを発表した。同作品は1990年にスタートし、2011年に1年間の連続シリーズが終了したが、その後も単発番組として放送されてきた同局の看板の1つとなる人気シリーズだ。放送日時は未定。

 前回の昨年秋の作品では、中華料理・幸楽の改装問題から小島家や五月(泉ピン子)が大きく揺れた。同時に息子・真(えなりかずき)の妻・貴子(清水由紀)が妊娠していることなども織り込まれていた。今回はその子育ての様子も描かれる予定で、再び五月の動向が鍵を握る。

 石井ふく子プロデューサーは「前作では五月は真に頼まれないことを繰り返し、息子夫婦から迷惑がられましたが、子どもが生まれたらまた大変なことになっていると思います。これがきっかけで新しい“嫁姑問題”が起きてきそうです。思い返せば『渡鬼』は最初、キミ(赤木春恵)と五月のギクシャクが物語の中心でした。その立場が今、変わろうとしています。家族のドラマというのはつくづく奥が深いとも思います。最新作をぜひお楽しみに」と話した。