EXILEと三代目J Soul Brothersを兼任する小林直己(32)が、流ちょうな英語で、ハリウッドの観客から大きな拍手を浴びた。

 現地時間8日、出演映画「たたら侍」(20日公開)のプレミア上映会が、ハリウッドのエジプシャンシアターで行われた。会場には現地在住の日本人も駆けつけたが、多くはハリウッドの映画関係者だった。舞台あいさつでは、「侍とは何か。侍は仕事、戦士でもない。侍とは精神、武士道の精神です」と全て英語でスラスラと話し、質問にもよどみなく答えた。隣にいた田畑智子(36)も思わず「すご~い」とうなっていた。

 もともと英語はしゃべれなかった。だが、同映画の世界各国での展開を見据えながら「もともと興味がありましたし、直接思いを伝えられたらいいと思いました」。2つのグループ活動での多忙なスケジュールの合間を縫って、昨年1月から語学学校に通っている。

 所属する芸能プロ「LDH」は、芸能マネジメントに限らず、海外展開を本格化させるため、新組織体制がスタートした。その中でも、各メンバーの夢の実現に向けて「所属メンバーであっても、会社組織にスタッフとして入り、会社運営にもどんどん携わっていく環境をつくる」としており、小林も15年に設立の「LDH USA」のスタッフに名を連ねている。小林は「LDHも世界を目指すスタートラインに立った。何か自分でできることはないかと探していました」と前向きに取り組んでいる。

 上映会後、囲み取材で、将来ハリウッド俳優を目指すのか聞かれると「いやいや…」と謙虚に答えた。同席したEXILEのリーダーHIRO(47)は「(映画に出演した青柳翔やAKIRAを含め)3人の役者としての存在感も、現地の人に受け入れられていて興奮しました。メンバーと夢を追いかける楽しみが増えました」と目を細めていた。