先日、2年ぶりの日本ツアーを行ったポール・マッカートニー(74)の公演を取材した。13、15年の来日公演も取材したが、ポールはMCで積極的に日本語も使う。年を経るごとに、日本語のボキャブラリーが増えている気がする。

 「マタ、アイマショウ」「サイコー」などは以前から口にしているが、15年大阪公演では「ホナマタ」「マイド」と、関西弁も織り交ぜていた。当時、好きな日本語を聞かれると、「サイコー」と答えていたが、公演では「チョー、スバラシイ」など「チョー」を連発。15年当時は「チョー、○○」がお気に入りなのかと、勝手に思っていた。

 今回の最終公演で登場した“新語”は「ゴールデンウイーク」だった。何度か「ゴールデンウイーク」を連呼。日本特有の大型連休、ゴールデンウイークに突入したばかりだったとはいえ、英語でも「最高のゴールデンウイークを過ごして」とファンに語り掛けていた。

 毎回、公演や空港到着時に必ず口にするのは「オス!」。ポールが口にする新しい日本語も楽しみだが、個人的には「オス!」が好きだ。「オス!」を連呼されると、自分とは縁遠いスーパースターに少しだけ親しみを感じる。